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[コメント] あのころ僕らは(2001/米=スウェーデン=デンマーク)

ブレイク秒読みのディカプリオトビーが公開を差し止め、逆に製作会社から起訴されてしまったいわくつきの作品。現在でもアメリカ・カナダでは完全お蔵入り状態。こういう作品を世に送り出してこそのスターでしょ。肝っ玉が小さいぞ
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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解りますけどね、ビジネスだということは。

という訳で、製作年は2001年ということだが、実際に撮影がされたのは1995年。5〜6年もの間、裁判やらなんやらで公開が見送られていた作品である。IMDbには、2001年にドイツの映画祭で初披露されたとある。まさにいわくつきとしか言い様の無い、なんとも不運な作品だ。

低予算ならではのインディペンデント映画である。序盤以降、「ドンズ・プラム」で土曜の夜をすごす若者達が描かれたワンロケーション作品だ。ディカプリオやトビーは常連だが、彼らの決まりごと(?)は「ツレの女性」がいなければならないこと。その為、互いに初顔合わせのメンバーがいるということであり、それが彼らの感情を揺さぶることへの引き金になったりするのだ。「毎週こんなことやってるのか?」とは思うものの、まぁそれも若気の至りなのでしょーか…。

彼らが語り合う内容は、全く真新しさが無い。インディーズ映画の「あるある」ネタだと言っても過言ではない(苦笑)。個人的に気に入らないのはラストだ。なぜ、そうしてまで「同情」を買わせようとするのか。ディカプリオ演じるデレックが父親のことを思い出してからのくだりである。若者たちのモチベーションは突如として下がる。その後、喧嘩が勃発して一応気持ちの良いオチをくっつけているのだが、こんなこじつけのエピソードは必要ない。いや、モチベーションを下げてしまうエピソードさえ、それこそ不必要である。中盤のテンションを最後まで保たせてほしかったものである。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)プロキオン14[*]

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