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[コメント] 悪魔のいけにえ(1974/米)

放送禁止用語の言葉を連呼したくて仕方ない!…けど、人間の(隠れた)本質が最大限の極致となって表現されているかのような、あのテキサスの一家には魅了された。単純な「大虐殺」に止めていないのも凄い。…嗚呼、何なのこの事件は…!
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







何故か未見だった鬼才フーパーのデビュー作。『スポンティニアス・コンバッション 人体自然発火』を鑑賞してから、ずっと観よう観ようと思ってはいたものの…。近所のレンタル屋には置いてなく、かなり寂しい思いをしていたが…やっとこさ鑑賞にまで漕ぎ着けた!そして驚愕!

なんじゃこの映画はぁ!(爆笑

「Massacre=大虐殺」←この映画に出会わなけりゃ、一生この単語を覚えることも無かっただろうに(笑)。今では発音まで完璧。今回はVHSで鑑賞したが、ビデオパッケージの裏には何故か原題の直訳が記されてあった。

うろ覚えだが確か「テキサスの自動ノコギリ大虐殺事件」

…まじ!?

ビデオ屋のホラーコーナーの前では震えが止まらなかった(ような気がする)が、実に興味深く、なんて恐ろしいタイトルなんだぁ!とニヤニヤしていた俺。

目を輝かせて鑑賞後、率直に思ったのは「ホラーでありながら人間の本質に迫ることの凄さ、素晴らしさ!!」ということ。あの軸となる家族には多くの謎が残るものの、コメントでも述べたように「人間の本質の極致」以外には考えられない程のキ○ガイっぷり(これには大人しく爆笑しておくことがベストかな笑)。例えば一般には理解され難いカニバルだとか呪術だとか、こういった枠外に位置づけられるフェチズムを堪能出来た…なぁ。

この家族の事ばかり考えてしまってレザーフェイスの存在自体が二の次になってしまったけど、エド・ゲインの事件からも連想できるように、人皮マスクやら人骨がぶら下がりまくった家屋とか…なかなか見物なシーンの連続。

ついでに言えば、ラストとかもうどうでもいい(笑)。…いや、どちらかと言えばあのまま一家に封印される様子を拝見したいもんだと思った。意外にすんなり助かるもんだから呆気に取られたような。確かにサリー演じるマリリン・バーンズの迫真の演技には一種の感動もあった。絶叫したかと思えば放心状態になり…かと思うと怯えまくる彼女。あれだけの演技をすりゃあ、このホラーは生き生きとするに決まっとる!…だけど!本来は猟奇的なオカルト的な、この事件から見出すことの出来る「見るだけでは決して分からない」…本質的な部分を感じる為のオカズでしか無かった!(本当にごめん)

(評価:★5)

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