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[コメント] クローネンバーグの デッドゾーン(1983/米)

特殊な運命を背負い、彼が人間として再び生きる姿。心理を完璧に把握するには物足りない。展開が凸凹しており(それも唐突)、ひたすら苦悩だけが滲み出ている。それでも鑑賞後は頭を抱えて悩ませてくれるのだから支持されるべき作品
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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この内容ならクローネンバーグ特有の演出を付加したほうが不明瞭なものの形が見えてくるような気がしてならない。もっと、何らかのアクションがあっても良い。でも、それではキングは気に入らなかっただろうけど。今更ながら『スキャナーズ』の苦悩する心理描写も素晴らしかったなぁ、、と。

何が不明瞭かといえば、彼が常に求めていたこと。本当に愛する人が全てだったのか、彼の最後の決心を見てしまうと、何かもっと他にあるのではないかと思う。この作品は、「運命」や「使命」を物凄く重いものとして描いているのだから。

繊細すぎるのかな、この作品。あと、ウォーケンが素晴らしすぎるんだよ、、。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)水那岐[*]

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