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[コメント] ウィンブルドン(2004/英=仏)

相変わらず感情を揺さぶるのが巧い製作陣で、ラブロマンス以外の「熱い興奮」までもを味あわせてくれるオイシイ作品。ベタニーの奮闘ぶりがキルスティンの華やかさと終始リンクするのも良い。特撮のセンスも気に入ってしまったよ。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
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テニスに精通していない自分でも充分に興奮と爽快感を味わうことをできた。確かにラブロマンスには厚みが無いんだが、そのとんとん進んでいく恋愛は……死語だけどエキセントリックなんだよな(笑)。大会も2週間という短い日程で行われるらしいし、その中で結ばれた二人なら、こんな感じでコトは進行していきそう。

2人が軸ながらも周辺の人物にははっきりとした設定がされており、例えば家族の問題や親子の問題がラストへ向かうにつれ収束していくという脚本は単純で良い。ロマンスも単純ながら、こういったところも単純。そう、この物語は実にシンプルなんだ!

ポール・ベタニーはあまり記憶になかった俳優だが、この役柄は見事にハマっている。最初は「頭の薄さ加減=ベテラン=落ち目」というウィークポイントばかりが目立つ印象(既にハマってるけどw)、しかししかし、彼の心中が挿入される演出もあってか、次第に応援したくなる気持ちや男らしさを感じ取ることができるのだ。この辺の巧さは、まさに多くの人に好まれる作品を送り続けてきた製作陣の手腕なのかもしれない。キルスティン・ダンストは主役も良いが、人をも華やかにさせる独特の美しさがあって(演技も)、こういった起用は大正解だと思う。

ラストは特撮の巧さを織り交ぜて締まる。

そこで、ロマンスも引き締まった。

こりゃあプロの仕事ですよ(w

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)アルシュ[*]

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