コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] トータル・フィアーズ(2002/米)

まさに捉え方次第。政治的作品として見るか否か。キャシーの存在が娯楽作品を物語るようにも思える。評価の難しいところだが飽きさせない無駄の無い展開に完成度の高さを感じる。意外と呑気なラストだが、両大統領の責任は重い。なぜなら
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







言うまでもないが核爆発後。理性を失った最上部の人間の対応。自国のプライドを剥き出しにした人間は見たくない。(皮肉?それとも、そういうものなのか?)定かではないが・・というか自分が知る由もないけれど、やや不満を感じる。報復攻撃のGOをそそくさと出そうとするロシア国家にも疑問。CIAの一人の青年が居なかったらどうなってたんだ。まるで解決作が無かったような感じだが・・。

映画としての完成度には大満足。中間を取って★4。キャボット長官の意外な一面や、クラークの任務遂行(スリラー要素)、そして恋人キャシー。キャシーのインパクトは薄く中途半端な感じだが、娯楽作として捉えるようならば十分。映像も悪くない。

原爆の扱い方に関して言えば、放射能やら被害などは殆ど描かれていない。被爆国・日本に住む自分とすれば納得のいくもんではないが、追求しようとも思わない。「原爆ドーム行ってこいよ!はだしのゲン読め!」と製作者に伝えたいとも思えない。純粋に楽しんでしまった自分が居るので仕方ないけれど、これはアメリカの製作した映画。原子爆弾を広島・長崎に投下したアメリカが作った映画。それを興味本位(一概には言えんが)で鑑賞している日本国民の自分。何も言えない・・。ま、脚本家さんの本意は知りたいと思うが。流石に世界大戦の危機というだけの理由ではないと思う。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。