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[コメント] ラスト サムライ(2003/米=ニュージーランド=日)

ラスト・サムライが“ラスト”であることの真意。侍の生き様も素晴らしいが、「戦」から見出す人間の本質を大前提に描いていることに感動。トム・クルーズと共に日本人の俺が侍魂を痛感していることが何よりも凄い(痛い)…
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
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大筋の脚本よりも、やはり注目すべきは映画全体の本質的なものになる。大河ドラマとは少し違う、泥臭さが良いのかもしれない。しかもアメリカ人が主体となって描いて見せたのだから…その功績は認めなければならない。当時、「戦わなければならなかった」者達はアメリカ人も日本人も皆同じで、それをトム・クルーズの存在によって両者対等に気づかされる結果となった。(トムは日本にて気づくわけだが、彼もまた戦わなければならない人間であった…)それを「悲劇」と思えるのは、ただ、私達が21世紀を生きているからなのではないか???と、まぁ、そんな感じで。

トム・クルーズはこの映画を通じて、相当「武士道」を学んだそうだ。とりあえず、ラストカットのトムの目。じわじわと伝わってきました、武士道が。

本当は★5でも良かったのですが、ストーリーの語られる世界観が狭いところが気になって…。四季の描き方も、もっと壮大にやらなければ。自然が主体だと、余程の世界観でないとインパクトに欠けるような気がしてならない。この作品だったら、もっとガツガツいってほしかったところです。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)お珠虫[*]

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