．．．かもしれないが、ゲバラはあまりに美しすぎる。誰よりもやさしく勉強熱心だ。いかんせん、何をするにしてもスタートが遅すぎな感のある自分、そして、スカスカな自分の青春時代と比べてしまったりするのだが。

この、１００％ゲバラに｢捧げた美しい青春ドキュメントは、ゲバラを知らない人にはもちろん、知っている人にも、退屈な内容。しかしながら目に映っているようでも、実は見えてはいなかった社会矛盾に気づき始めるときのゲバラの表情の複雑さに、懐かしい気持ちを覚えた人も多い。誰もが興味を引かれるのは（あるのかないのかわからないけれど）この映画の続編だ。まじめに働けばおそらくは不自由のない暮らしを捨て、国を飛び出し、闘争に生きる道を選び、勝利するまでの。