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[コメント] 死亡遊戯(1978/香港)

レッドリボン軍のマッスルタワーから入った自分にとって、元ネタのあまりのつまらなさにドラゴンボールの偉大さを再認識した次第。今になって先祖帰りを果たすも、ブルースリー人気が異常だったってのを知っただけであったようです。
ジャイアント白田

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







注:種々のアクシデントを無視し、一作品として批評しています。じゃないと変だし、ブルースリーに失礼だから。よって論功行賞だからといって高得点は出せない。

とりあえずエンドロールの「ブルースリーリスペクト」は好きですが、よくよく見れば、ブルースリーのヌンチャク振り回すシーン、あれは立派なコメディです。よくよく見ればヌンチャクを扱いきれていないブルースリーと敵が面白い。

長い長い冗長の導入部。ブルースリー映画につきものの、決闘までのマッタリした展開がこの作品でも丁寧にマッタリをマッタリ施していた。ぶっちゃけ、(ほとんどのブルースリー映画がそうでありますけど、)そのマッタリに釣り合うカタルシスってのがラストに無かったと私は感じるのであります。

そして、致命的だったのが、

上の階に上っていくにしたがって、微妙な敵が現れては中途半端なワザで敵を撃破。今の世の中、格闘技(プロ)なんてアホほど多いし、目にする機会が幸か不幸か多いので、そのようなワザで死ぬわけないしダウンするわけないじゃんとなってしまって興ざめの境地を堪能するのみでした、不幸にも。

ですから、決闘の途中から私は妄想にうつつをぬかして、現代的に死亡遊戯をリメイクするとしたら、自分ならどうするかに頭を働かせていました。

最初に題名がすんなり出てきて『脂肪遊戯』でいいんじゃないか、と。で、ウォーキングならぬ階段ダイエットが映画の主軸でありテーマ。そして、敵の代わりに御菓子、うまい棒、ケーキ、ピザ、天丼、骨付きカルビ、トントロ、満開全席等を各階にバイキング形式で配膳。主人公は結婚14年目の見た目体重過多の主婦。…と、この設定部分で、大して面白くない妄想だと思い、妄想をうち切り、再び目を画面に移せばジエンドの文字ではないですか。

舐めてんのかブルースリー。

この作品が肉体馬鹿の大量生産に大貢献したって事が平和の象徴とすると、今の私、これを見終わった私は「キレる少年の無差別連続殺人犯の象徴」なのだと過大評価的ですが感じました。

2003/6/16

(評価:★3)

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