[コメント] アンブレイカブル(2000/米)
ホリプロスカウトキャラバンを映画化したのかと思うぐらいの出来に感動し、国民的美少女ならぬ国民的健康優良児に俺も選ばれたいと思わせてくれた。だが「その際は出来れば鳥山明の画風で」を想起させるアメコミの画風の単調さに辟易。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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もうね、既視感の氾濫だった。
思わせぶりに静かに展開すれば、どんな話も意味深な豪壮な映画チックになる。例えば、80歳のババア一人がいるだけの駄菓子屋でうまい棒一本万引きした話でも、静かに、そしてババアの病弱さとガキの空元気さをフィーチャーして映画作っても『アンブレイカブル』が目指したゴールに届くと断言できよう。
優良健康児=ブルース・ウィリスのイメージが強いのを逆手の逆手に取ったつもりであろうが、見事玉砕に「普通」だし、ブルース・ウィリスを物静かな人間にした“だけ”では私のウズウズしている落ち着きのない琴線は静止するのみである。
で、「下着はどんなの着てんだろうワクワク…」と思わせるだけ想像させておいて“デカパン”だったってオチに匹敵するぐらい日常生活と、微妙に密接しているラストはどうだろうか。一度見てしまった後に、「次『アンブレイカブル』見るのは今世紀中はないな」と思わせるカラクリは軽いにもほどがあると言えるのではないだろうか。
『Helpless』的なプレロードムービー映画を参考に、その後の展開に至るまでの展開に、賞味期限や品質保持期限とは無縁の普遍性を帯びた生&正の重みを持たせて欲しかった。
見てても得るモノが少なすぎ。
2003/4/22
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