[コメント] みんなのいえ(2001/日)
『みんなのいえ』だって?お前だけの家じゃん。“みんなの”を付けたところで逃げられると思うな三谷幸喜。題名を堂々と『俺の家』とし、主人公を自分で奥さんを小林聡美で、見る人の心に切り込んでくれた方がどんなに素晴らしかったか、と小一時間想像してしまう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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自分を田中直樹で、奥さんを八木アナとし、変にユルく美化したところに明瞭に不穏な空気が漂っていたので、正直全く期待せず見ていた。案の定出来上がった作品は『みんなのいえ』と表記されているとおり、逃げに走ってしまうほどのヒドイ惨敗になってしまった。三谷幸喜の様々な番組で宣伝する姿が公開当時あったのだが、あまりにも手を広げすぎて借金を多く抱えてしまった商社や企業を彷彿とさせている。
(コロンボシリーズからアイデアを拝借するほどの)独創性が湧き出る劇作家がエッセイを本で出すよりも、映像又は舞台という作品としてエッセイ本を出そうとしたのだろうと思うけど、失敗です。また、畳みかけるようにエンディングに三谷幸喜限界説を論理的…建設的に論じられることが可能です。
2003/1/6
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