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[コメント] ホテル・ルワンダ(2004/伊=英=南アフリカ)

「衝撃の告白。奥さん転勤=ロールスロイス」「アッハッハ」…これをどう捉えるべきか、いまだに答えが出ません。
ささやん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画のテーマとは思い切りズレまくった感想ではありますが、扱うテーマがテーマだけに、何だか妙に鼻につく場面がいくつもあって(たとえば「ひょっとして奥さん&子供、飛び降りちゃった!?→地面に横たわる人影!!→な〜んちゃって」みたいなところとか)、正直イラッとさせられた。上映希望の署名運動めいたものまで巻き起こっていたので、てっきりそういう映画(ってどういうの?)だと勘違いして観に行った僕が悪かったんでしょうけど。ルワンダ紛争そのものというよりは、ルセサバギナ氏の行動を追った内容なので、「財力も交渉力も勇気もない僕は、とてもルワンダで生き残れそうにも無いよ…」と絶望的な気分になってしまうのに終始してしまい、ルワンダの悲劇にまで思いを馳せるに至らなかったのが実際のところ。ラストで「みんな助かってよかった〜」って安心してしまったのも影響してるのかな(実話だから変えようがないけど)。

僕が知りたかったのは、ヒーロー(?)・ルセサバギナ氏のストーリーではなく、むしろタイヤで踏まれていた亡骸が辿った人生だったのかも知れない。ロールスロイスで奥さんをゲットしてしまう人に共感するのは僕には無理だし、その人を通じてルワンダの悲劇を自分の身に置き換えて捉えるのも無理。とはいえ、ルワンダ紛争について知る機会をくれたこの映画に悪い評価はつけられませんけど。

(評価:★3)

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