まず、あの導入部分はマズいと思う。いくら『日本沈没』っていうまんまのタイトルだからって、宝箱のフタを開けてからハイ！スタート！！みたいなのはないんじゃないかな。忍び寄る恐怖みたいな盛り上がりが欠けていて、前半はイマイチ映画に入っていけなかった。だいたい熊本は真っ先に壊滅したハズなのに、何で熊本便は欠航せず満席なんだ？？

それでも後半はそれなりに盛り上がる。自分の住んでる地元はこんな風になっちゃうんだ・・・というのもあって結構感情移入もできた。『アルマゲドン』のパクリか？！と思えないこともないけれど、特撮シーンはなかなかだし、俳優陣の演技も良かったと思う。特に大地真央、及川光博は印象に残ったなぁ。

ただ盛り上がった後半部分にも穴がある。関東地方が最後の方まで大打撃を受けてないのは不自然だし、それに何と言っても富士山が噴火しないのはどうなの！？富士山、完全に不完全燃焼・・・。まさしくこの映画を象徴しているようで、苦笑するしかなかった。