カヒ（イ・ウンジュ） の部屋の階段の踊り場で、ギフン（ハン・ソッキュ）ともみ合いの喧嘩（とゆーか…カヒが泣き崩れながら一方的に）から、 ふたりのセックスシーン。カヒは、泣きながら繰り返し「愛してる...」と言いながら…。

あまりの迫真の演技に、とても胸が詰まる思いだった。 ある程度年齢を重ねると、この様な経験や似た経験がある人が多いんじゃないだろーか？ あぁいった状況時の心境が分かったり、身に憶えがあったりするんじゃないだろーか。 私がこの様な経験があるないはさて置き、カヒの切なさは痛切に、充分過ぎる程伝わってきた。

私は女の立場（自分に近い立場）、自分に都合のいい立場でしか観れず考えられなかったので、ギフン（ハン・ソッキュ）の事は分からない。 妻スヒョン（オム・ジウォン） の事を分かってるつもりで分かってなくて、可哀想だったのかもしれないけど、本当に駄目な男。 女に耽溺してる駄目な男にしか思えない。後先考えてない。自分の欲重視。その極め付けがトランクでのギフン。ほんとーーーに唖然，憤慨！

トランクのシーンは頭から離れません。極限状態に陥った時現れる、人間の嫌な部分を、ハン・ソッキュが見事に演じてました。トラウマになりそーです。

私は、”勘違い” や ”曖昧” や ”もどかしい事” や ”嘘” が大嫌いです。 が、本当のトコロは分からない。分かった時には手遅れ。知らない方が良かった。な事が日常には溢れていると思うんですが、そー言った事がたんまり詰め込まれた奥が深い映画でした。。

殺人事件の何点か、”？” で確認したいんですが、もう１度観る勇気が今はありません。

カヒはギフンを，ギフンはスヒョンを，スヒョンはカヒを、深く愛していて、

カヒはスヒョンを，ギフンはカヒを，スヒョンはギフンを、結果として傷つけていた事になる三角関係。

”ギフンが、ギョンヒ（ソン・ヒョナ）に言い知れない魅力を感じていく...”と言う設定は、この話（三角関係の色恋沙汰）に殺人事件をこじつける為なんじゃないのかって思える。

”ある殺人事件の謎が少しずつ解けていくうちに、ギフンの運命が少しずつ狂っていく...”って鑑賞前情報でしたが、殺人事件と三角関係の色恋沙汰と何も関連なかったじゃん！と思ったんですけど…私勘違いしてるのかな…？

最後に、、ギフン（ハン・ソッキュ）髪かきあげ過ぎじゃない？とても気になった。

05.05.17@ﾁﾈﾁｯﾀ ／ 05.05.22　記述