[コメント] モンスターズ・インク(2001/米)
やっぱ涙腺弱いのかな・・・。先日の卒業式でも最後まで泣くまいと思ったら涙が頬をつつーってね。『Ａ．Ｉ．』ですら、泣いてしまった自分。
正直私は「泣いたから」いい映画とは思わない。だけど、この映画はなんか違った。
全編にわたってほんのり気分満載で、ほどほどの笑いもとる。しかも最初の短編が続編を越してないってのがなんか好き♪（笑）
んで、まぁ見る前は「どこでもドアのぱくりやん！」とか思ってました。友達は「『千と千尋の神隠し』のパクりじゃーん。あの子供とか」って言ってましたが公開時期的にパクルのは不可能でしょう。けど「どこでもドア」は絶対パクりです。いや、パくらなきゃ物語成立しないのか・・・。
けどディズニーはなにかとパクルのが好き。『ライオン・キング』『アトランティス』とかでもパクってたらしいですね。けど人にパクられたらすぐ怒る。なんか現在のアメリカみたいですね・・・。まぁそこまで堅苦しい話はよしましょう。映画の感想を書く場所ですから。
んでまぁ、パクリの話は置いておいて、実はこの映画『ダイ・ハード』のコメントにも書いてますが「悪役のＡＢＣ」がきちんと設定されてるんです。
ＣＤＡがＣ役（雑魚）でＢ役はあのトカゲのお化け、そして親玉が社長。まぁこういう所をよく見てみると結構面白いんですよ。それとモンスターは子供に忍び寄る時の影を使った緊迫感ある迫り方、襲うときになぜかバックに流れている音楽が『サイコ』の音楽とまんま同じだったり・・。ここにもパクリが！？
しかも一番傑作なのは会社の中での順位。あれじゃホストじゃないですか。�癸韻箸�（笑）ホストサリーってか・・・。 でもホスト向きなのはマイクのような気もする・・・。
最大の失敗はエンドロールにある。ＮＧシーンはジャッキー・チェンの足元にも及ばない。いや、比べるべきでもないが、何よりもこのＮＧシーンで笑いを撮ることしか考えていないのが腹が立つ。ラストシーンで号泣している私に「笑え」とでも言うのか？ラストで一人でしみじみしてる観客に「笑え」というのか？しかもべたべたにうけを狙ったギャグを見てさっきまで泣いていた観客に「笑え」と言うのか？私はエンドロールで自分の世界に浸りながらスタッフが流れるのを見てしみじみしていたかった。しかもＮＧもほとんど笑えない。いや、思えば映画中に笑えるネタがあっただろうか。
ストーリー自体はたしかに、いいし。心が和む映画である。しかしその力で「笑い」ってものがなくなってた気がする。『シュレック』でもあれほど説教臭く言ってる割に一応笑いをとっている（と思う）
とにかくラストのＮＧは人によって違うと思うけど、あれは最初の短編以上に蛇足。
しかし、感動させる場面でピアノで切なく、優しく聞かせる音楽、ほのぼした柔らかいストーリー。これだけはいいですよ。
ただヒッチコックの音楽使ってる辺りかなりうけてしまった。
つーかさー、見に行ってる人って女の子同士。カップルのどっちかなんすけどー。あっ、おばさん二人組みいたいた。けど男一人で観ててすっげー寂しかった。そして一人で泣いてすっげー、恥かしかった。そりゃー「泣く」「泣かない」なんて自由だけど、周りは泣いてない中一人だよ、恥かしい・・・。
しかも予告に『ピーターパン』の続編の予告入ってたけど、あんな続編作らなきゃ経営難なのか？ディズニー。
くっそー！泣いてるなかで笑いを狙うこの映画のラストで一気に冷めたね。あのＮＧ集がなければ５点でもあげるのに・・。あのラストは大きい。
音楽・・・５☆☆☆☆☆ 映像・・・４☆☆☆☆ 泣き・・・４☆☆☆☆ 腹立たしさ・・・５☆☆☆☆☆
総合・・・３☆☆☆
――――――――今頃気付いたこと―――――――――――
あのさぁ、ラストのＮＧがジャッキーの足元にも及ばないって書いたけど、今更気付きましたが、これって「ジャッキーだから」じゃないと思います。たしかにこのＮＧ集よりもジャッキーのＮＧ集の方が断然笑えます。しかしそんなこと問題ではありません。
結局決定的な違いは、ジャッキーのＮＧは本当のＮＧ。『モンスターズ・インク』のＮＧはＣＧと脚本によって作られた、明らかに笑いをとるためのＮＧ。
必死にやっての結果で本当の笑いが生まれるのであって、笑いを狙ったＮＧなど笑えるはずもない。そんなもので笑いを狙うのならなお腹が立つ。
さらに、某映画雑誌プレ●アにマイクとサリーのインタビュー（おそらくこれもうけ狙い）が載ってました。あっちは素直に笑えて、面白かったです。けど劇場で観てこれって。作られたインタビューの方が面白いって、一体どう言う事なの？
(評価：)
投票
| このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。