それにしてもピーター・バーグとはいったいどういう人なのだろうと思う。現実の事故、災害、テロ、戦争などで人死にがあると、どこからともなくやってきて高水準の実話系再現映画に仕立ててしまう。立派な仕事なのかもしれないが、それ楽しいですか、しんどくないですかと心配になってしまうのだ。たとえば葬儀屋なんか普段のプライベートでもあんまり楽しくニコニコしてるのを見られると具合のよろしくない商売で、大変なんだろうなーと思うんだけど、監督ピーター・バーグの近年の作風は葬儀屋そのものなんだよなあ。ちょっと前はロック様の『ランダウン』とかカルト的に愛された『バトルシップ』とか、ゴキゲンな映画も作ってた人なんだけど。