『カメラを止めるな！』で見たことあるあそこ、「コワすぎ！FILE-04　真相！トイレの花子さん」での全力疾走タイムスリップをはじめシリーズが培ったテクニックの総動員、8年の空白期間を経た工藤と市川の関係（主に暴力の力関係）の変化、魅力爆発の新キャラ霊能力者、自身の内面と向きあい加害衝動を克服する工藤（その方法が金属バットで殴るという加害行為）。

8年の空白期間は案外長く、今やホラー映画の常連キャラとなった迷惑系youtuberから映画は始まる。工藤はPに、市川はDになっている。「最終章」に登場した宇野祥平はこの空白期間に出た『罪の声』で助演賞を総ナメにし、一流俳優になってしまったので今作には出てない。しかしあんなイマイチな映画より、『オカルト』『殺人ワークショップ』『コワすぎ！』などの白石作品の方が宇野くん100倍輝いてたやんけ、と言わざるを得ぬ。

まーいろいろあるんですがエンディングソングが素晴らしすぎて、全部吹っ飛んでしまいました。シリーズはたぶんこれで終わりですが、白石監督と出演者の皆さんのますますの活躍を期待しています。