ポールの奥さんの立ち居地がいまいち良く分からない。なぜ２人の関係はきしみ始めてしまったのか？子どもをそれほどまでに欲するのはなぜか？（子どもが欲しいのが第一の目的ならおろさなければよかったし、ポールの子どもを欲したのはポールが余命いくばくないためなのかと思いきや、別れても子どもを作りたいという。良く分からない）

ひき殺した犯人のほうの立ち居地もまた中途半端。生い立ちや神の存在の説明と、彼の行動とが上手くかみ合っているように思えない。どうしても「行動」の言い訳として、それらが出されているように感じる。

全体の印象として悪くないのだが、そういう細かい部分に疑問符が多かったため、なんとなく水増しされて「なんとなく」感動した、そういう印象になってしまったのかも。