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[コメント] ガス人間第一号(1960/日)

あの、紅に照らされた八千草薫の白肌の美しさよ。八千草薫に惚れました。(2002/12)
秦野さくら

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







しかし、ガス人間には惚れませんでした。ちっとも心惹かれませんでした。はっきり言って、この男のやってきたことって何ですか?確かにガス人間にされたことは不本意だったかもしれないけれど、そのあと半自暴自棄になって殺人しまくって銀行強盗して警察おちょくってその金を好きな女に貢いで「世間なんてみんな自分勝手だ、君もそう生きなさい」・・・だあ!?(全てをガス人間のの責任にして皆やりたい放題し初めて云々・・という刑事のセリフで、むむ、実は奥が深いな、このガス人間の存在は、などと思ったが、ここはあえてガス人間に厳しく)

甘えるなと。こんな主人公許さん! と。

しかし、観終わってすべて分かりました。主人公は八千草薫だった。美しいもの、聖なるものが悪に惹かれ、愛するもののために己を捨て鬼に変化する、すべてはその瞬間。ガス人間はその舞台を引き立たせるための煙幕でした。

こんなに美しい炎は観たこと無い。本当に美しい。

・・・だからそこからガス人間、出てこなくていいから。(あくまでもガス人間にシビアな私です。)

・・・というか、最後の最後に這い出てきたガス人間の姿を観て初めて、愛おしく感じたんですけどね。

はあ・・まあ、とにかくラストには驚かされました。やられたって感じです。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)Yasu[*]

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