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[コメント] ラン・ローラ・ラン(1998/独)

音楽的な映像は気持ち良く、アイディアも嫌いじゃないのだが、冒頭3分で完全に嫌悪の対象と化すダメ彼氏と、ヒステリックな上にサイキック(?)まで入ってるローラに、感情移入は全く出来ず。斬新さに目が眩んでか、映画として基本的な所で失敗している。
HW

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画の始まりと同時に、どう聞いても自業自得な出来事を「お前が来なかったから、こんな事に・・・」「お前が来ていたら、こんな事には・・・」と怒鳴り散らす自己中野郎とそんな野郎のために走る恋人を主役のカップルとして好意的に見つめる事は不可能。リアルな生活と違う映画の世界では、第一印象が非常に重要だと思うんですよ、イメージを構築し直せるほどの時間は与えられないのだから。やはり脚本家や監督は、そのキャラクターの登場シーンで、どういう印象を与えたいのかを意識する必要があるだろう。そんなのはとても常識的な事だと思うのだが、この映画はその基本でつまづいている。スリリングな始まりを目指したのは分かるが、状況の設定とか言い回しとかをもう少し工夫して2人に共感出来るようにしてくれないと・・・。

それに、あんな情けない男が今後裏社会で生きていけるとは思えない。個人的に1番のハッピーエンドは、電話を受け取る所まで遡って、グダグダ言ってる彼氏にローラが一言「勝手に死ね!」と怒鳴って電話をガシャンと切ってしまうパターンだと思うのですがねぇ・・・。(笑

(評価:★3)

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