『水の中のナイフ』みたいな話だが、各キャラクターがそれほど魅力的ではないので、しらじらしくしか映らない。

大事な部分をことごとくセリフで説明していることが、限りなく好意的に解釈して戦略だったのだとしても、その方向で進むなら,しばらくの彼の活動は「冬眠」と言われるだろうなと容易に想像できる。（矢崎仁司みたいに、もうとにかく作りたいものを作るという姿勢ならわかるが、青山真治はもう少し多くの人に届くところで勝負しようとしている（と思う）だけに、なんだかもどかしい。）カンヌに出せたことが不思議。（★2.5）