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[コメント] 愛を読むひと(2008/米=独)

予想を遥かに越えるクオリティで、全くだれる箇所がなく、緊張感が持続していた。演出力のレベルの高さを感じた。そして、ケイトウィンスレットの演技にリアリティがあったと思う。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







特に裁判以降だ。裁判に対する怯えや不安、収監時の悲しみと絶望と衰え。そしてマイケルから送られてきたテープに対する歓び。マイケルの声から「The」の文字を本から特定し、片っ端から文章の「The」に丸をつけていく。そして遂にはマイケルに手紙を出せるまでになる。ここらへんのシーンが一番好きだ。『奇跡の人』のラストシーンみたいだ。この映画において、文盲というのが最重要点なのだ。そう考えると、マイケルが裁判でハンナを救えなかったことに合点がいくし、逆にハンナの文字を読もうとするシーンの重要さが浮き彫りになるのだと思う。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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