[コメント] 十月(1928/露)
勢いのある映画。
激流の如く物凄い勢い。通常のドラマではないのだがそれ以上にドラマティックだ。画面の切り替えが異常なまでに早い。他の映画ではまず見たことがない。勢いから強力な力、力強さがひしひしと伝わってくる。字幕の使い方も興味深い。単なる説明やセリフに留まらず文字の大きさまで変える力の入れよう。人間の描き方も特殊だ。大量の人間が登場する主人公の不在。各々の人間性を描きたかったのではなく、「上」から見た総体としての民、国民として人間を扱かおうとする意図があるようだ。この点に非常に政治色の濃さを感じる。
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