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[コメント] 呪怨(2002/日)

映画史上、最強最悪の霊だ。
ギスジ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







幽霊屋敷というのは、何処に行っても存在する。幽霊が出る家とか、町中で見たり、聞いたりする。僕も若い頃は、よく幽霊屋敷に遊び半分で見に行ったりした。呪怨に出てきそうな普通の家だったり、昔米軍が社交場として使われたビルだったり、病院だったり様々だが、意外と何故この建物に幽霊が出るようになったか、という事はあまりよく知らない。「なんか一家心中したらしいよ」とか「無理心中があった」とかぐらいで詳細な事までは知らない。

呪怨もそんな感じで展開する、この家には過去に殺人事件が起きた…ぐらいでしか表現されていない。 血なまぐさい事件が過去があったという「臭い」だけを残しつつ、「家」に関わる人達が過去も未来も入り乱れながら、殺されていく。

カヤコという幽霊が自分の子供(幽霊)とタッグを組んで、家に入ってくる人間を呪い殺す。理由は無い、只その家に入っただけ、まるで田舎のヤンキーみたいだ。家に入ったら最後、皆死ぬ。女子高生だろうが、映画の主人公だろうが、老人だろうが・たまたま立ち寄った刑事ですら間違いなく死ぬ。僕の記憶が正しければ、この家に入った者は生存率「0」だ。完璧に情け容赦無い。とんでもない女だ。

こんなに無差別な殺しをする霊は他にいないんじゃないか?少なくても僕は知らない。しかも縦横無尽に動き回り、「家」以外にも出現する。とてもアクティブだ。このへんが今までの「幽霊物」とは一味違う。柔軟で、バラエティにあふれ、もの凄く恐い。

しかし、生きた人間が地球上で最も強い生物なのに、肉体を持たない「霊」なんぞにコテンパンに殺されてしまう。 ちくしょう!カヤコに対等に戦えるヤツが観たい。是非とも、今度は強力な霊能者あたりと対決させて、カヤコと俊夫君をぎゃふんと懲らしめてほしい。

(評価:★5)

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