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[コメント] 左ききの拳銃(1958/米)

 水面に映った月を撃つ。
にくじゃが

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ポール・ニューマンのいじけたような顔つきが素敵。あの顔があるから、笑顔が余計に無邪気でかわいく見えるんだね、きっと。自分に優しくしてくれた人には敏感。本当に無邪気に慕ってくる。こりゃあ、かわいい奴です。

 あの笑顔がなくなるとき、彼は、よりたくさんのことを知ってしまった。彼は、字も読めない、家族もいない、仲間もいない、まったく孤立してしまった。彼みたいに繊細(に決まってるさ)な人には、一度でもあったかい環境にいたひと人には、あまりにもつらい孤独だろうね。

 水面に映った月を撃っても、それが本当に正しいことだったのか、彼は英雄になれたのか、復讐の後安らぎはくるのか。彼の恩師の言葉が届くには遅すぎた。彼の一本気ではあるけれど無謀なところ、それが無知からくるのだとしたら、哀れ。

 ってここまで感情移入しちゃうのはやっぱりポール・ニューマンだからよね〜。

(評価:★5)

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