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[コメント] プラトーン(1986/米=英)

映画としての面白さ・問題提起をしようという姿勢、共に感じられるので基本的には嫌いではない作品です。善悪二元論ではないストーリーも頑張っているとは思う。ただし
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







戦争は基本的に「悪」からのスタートだと信じたい僕としては、介入した側の兵士の善悪の葛藤なんて期待してないんです。

こっち側であいつは善だこいつは悪だって悩みながら放った銃弾で、向こう側では葛藤もされずに確かに人が死んでいっているんです。

撃たなきゃ自分が死んじゃいます。自分の命を奪われそうな時に四の五の言ってられない。だから人を殺した兵士を責めることはできません。が、もろ手を上げて賞賛すべきことでもないんです。

やむを得なかろうが何だろうが、人を殺めるのは「悪」。何かに惑わされてそう思い続けることができなくなった時に、戦争が起こるんです。悪の上で葛藤される善悪なんてちゃんちゃらおかしい。狂気を帯びた者も帯びない者も、並んで人を殺してるんです。ここまで踏み込んでこその反戦映画じゃないのかな。

とは言え以上は僕の勝手な要望です。戦場でまともな人間が強制的に帯びさせられていく狂気、それを描こうとしたことはそれはそれで真っ当な姿勢だとは思っています。

(評価:★3)

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