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[コメント] 独立少女紅蓮隊(2004/日)

4人の中で主人公が一番可愛くない。
Myurakz

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 まぁいろいろ至らぬところは多い映画ですが、細かいところは目を瞑りましょう。「ダンスユニット少女暗殺集団」っていうアイデアは大変に好みですし、靴から刃が出て首をかっ切るっていうのも素晴らしく好みです。だから当然冒頭の襲撃シーンはかなりビンビンきてまして、その後の料理法次第では5点付けかねなかったところです。

 でも4人それぞれのキャラクターがまだしっかりと立ってもいないのに、中盤から早くもメンバーが死に始めるっていうのは圧倒的に良くない。「一人生き残った主人公が、仲間の無念を背負って組織に立ち向かう!」みたいなパターンをやりたいんなら、その無念は観客にも共有させてくれないといけないでしょ。アイデア一発に頼ってしまったのか、作り手のキャラクターに対する思い入れがこちらに伝わってこない気がします。

 また廃人となったアベ(津田寛治)は刺し殺して、同じく狂っているCOCOE(R−NA)は必死で助けるっていうのも今イチわからない。ラストのあの状況ならアベを退かせて大臣(でんでん)を討つことだってできるわけで、仲間の命に対する価値観に一貫性がないんです。

 音楽も良くなかったなぁ。何だかダラダラと抑揚のない音と歌で、どうにもテンションが下がります。まぁ要は荒唐無稽なら荒唐無稽なりに、ポイントだけは押さえてくれってことなんでしょうね。

 最後に一つだけ無駄とはわかってて黙っていられないこと。COCOEのダンスの暗号、「お」「う」「こ」「く」とか「ど」「く」「り」「つ」は4ステップで「六本木へ」「向かえ!」は2ステップって、その言語体系はおかしいだろう。王国より六本木を重んじたりしてるから失敗するんだよ。

(評価:★2)

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