「バカヤロー」って叫びたくなる状況の余りの多さに驚く。バブルが弾けてから社会に出たことも大きいのかも知れない。

だけど大半の人は決して「バカヤロー」とは叫ばない。みんなが叫びだしたら社会は終わってしまうから。平気で叫べる人もいるけど、僕は叫ばない人が好きです。何とか我慢して、叫ぶより良い解決方法を探しているうちに終わっちゃう人。

こう書くとこの映画への反抗みたいなんだけど、そんな弱気な人達が小さくニヤリと笑える胃薬みたいで結構好きです。現実はあんなにうまくいかないもんね。どれかは思い当たるだろう的なオムニバス形式もお薬としては良し。

でも何よりこの点数は大地康雄の泣きの演技に捧げたい。この人と阿藤海のシーンって絵ヅラだけでも凄いものがある。