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[コメント] ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝(2008/米)

ジェット・リーがカリスマ性を持って大群を束ねていると、なんだか『ハムナプトラ』ではないような気もしてくるが、実際シリーズとしての意味合いは前2作から薄れた。何でもアリの派手さは生きているので、まだまだ楽しめる映画ではあるが。(2008.08.31.)
Keita

**ネタバレ注意**
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前作でもレイチェル・ワイズ演じるエヴリンが一度死んで蘇ったりしていたので、このシリーズは良い意味で何でもアリなんだろうと思っていたが、前作からブランクの空いた本作でもその売りはしっかり継承されていた。派手で痛快で楽しめるというもの。それだけで十分なのかもしれない。

だが、派手で楽しめるという部分以外にもだいぶ目が行ってしまったのは残念だった。レイチェル・ワイズ降板でエヴリン役が代わっているということもそうだし、ストーリー自体もそう。冒険に出る大きな理由がないままブレンダン・フレーザー演じるリックは旅に巻き込まれていくため、古代中国皇帝による因縁の争いが蘇ったミイラによって再びこの世で争われようとも、主人公であるはずのリックたちが蚊帳の外にいる感が否めない(ミイラに囲まれるリックたちのカット、これを映像で素直に見せたら絶対ダメでしょう!)。

なので、どこを楽しんだかと言うと、まずは前述した何でもアリな迫力の映像。軍勢の大きさにはゾッとさせられるし、いきなり呼び出された雪男たちの豪快さといったらもう爽快だ。そして、クレジットに名を連ねている時点で気になってしまうジェット・リー。今回は悪役だが、いきなり三つ首の怪物に変身してみたりというユニークさにクスっときつつ、大群を束ねる際に口舌振るう様はカッコイイの一言。

ジェット・リーの存在によって一瞬、『ハムナプトラ』ではないような気すらしてしまったのだが、確かにこの映画にシリーズである意味もそんなに大きくはないのかもしれない。以降もシリーズが続くのであれば、派手さは失わず、今回のジェット・リーのような話題性は持たせ続けてほしいと思います。

(評価:★3)

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