子供の頃、初めてこの映画を見た時、興奮して眠れなかった。特に、最上階に辿りついたエレベーターの中の人々が燃えていたのが、幼い私の感受性に激しくアタックしてきた事をとてもよく覚えています。

　今のこの時代、悪い意味で子供の感受性に触れるようなエグイ描写は、ゴロゴロころがっていますが、はたしてどこまで子供たちはそのことを覚えているだろうか？あまりに多くありすぎて記憶に残らないような気もします。

　僕の場合、エレベーターの人々の描写がこの映画の象徴的な場面として記憶されていて、衝撃的だったということは確かにありましたが、結局なぜ眠れないほど興奮したかというと、やはりこの映画の内容の素晴らしさ、男達のかっこよさにしびれたからだと思います。如何せんこの年齢になっても興奮して眠れないくらいですから。（久々に見ちゃった）

　余談ですが、「パキスタンの地震で倒壊した建物の多くは、違法まがいの建築や増築によるものが多くあったそうです」という旨の報道を新聞で読みました。この映画に出てくるビルは手抜き突貫工事の箇所が多くあり、結局これが元で火災を出し被害を大きくしてしまいましたよね。国内において、最近自然災害が多発していますが、犠牲者や被害を大きくしないためにも、建築物を扱う施工業者の方々にはプロの仕事を切にお願いしたと思いまする。