[コメント] 太陽を盗んだ男(1979/日)
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凄いもんだねこの人は。
凄いセンスのある映像を撮るけど、なんかそういった力でメッセージの曖昧さをごまかしてる気もする。togaさんのあらすじから想像されるような単なるぶっ飛びコメディに絞った方がしっくりするはず。話を最大限伝える為に行使される演出力ではなく、話を真正面から切るのを避けお茶を濁す目的に、その高い手腕を揮っているように感じられる。どちらにしても相当の人間でなければ出来ない芸当ではあるが。
当時のインパクトの上でこそ成り立つ、メッセージと娯楽性の微妙なバランス。そのバランスは時代と共に崩れていく。こういう「今でも通じる斬新な」タイプの作品こそ、当時に観ておくべき作品なんだろう。沢田研二ってホントいいなあって方が俺の中で強く残った。文太さんがいいのは当たり前として。
*関係ありませんが、togaさんのあらすじ、俺もあれに魅了された1人で、魅力的な文章だとは思うのですが、あらすじとしてふさわしいかというとちょっと考えてしまう。未見の人にその作品を観る気にさせるという点では申し分ないかもしれないが、鑑賞前に余計な情報と偏った印象を与えすぎ、という気も。あらすじはあくまで単なる粗筋であって、使い方は読んだ人次第。書いた人間に使い方を限定されるのはあらすじとは言わない。それが俺の意見です。 まあ一方では大絶賛したい気もあるんですがね。面白いあらすじを皆で褒めてばかりいるのもどうかと思うので、あえて一言。あらすじってそんなに絶賛したくなるようなものを書く所じゃないし、賛否があるべき。違う考えの人間もいることを一応言っときたかっただけです。
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