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[コメント] YAWARA!(1989/日)

ロードショー当時、「浅香唯はニセ柔」などと伊集院光が言っていたものだが、今はもっと相応しくない女性が「YAWARAちゃん」を名乗っているのだよな。それはともかく、自分の目から見ても、浅香は「ニセ柔」だった。
水那岐

原作のイメージにぴったりなのは、小林桂樹くらいなのじゃあるまいか。(細かいトコロでは花園役の男優がいるが)とにかくミスキャストの嵐。新聞記者が阿部寛だ、などというのはこの話をナメておるんかァ、ワリャア!!と思ったものだ。そして、それは的中する。

「今、日本はスーパースターを求めている。そしてそれは君だ。ボクなんかには手の届かない存在かもしれない。でも、ボクはそのスーパースターを独り占めしたい」

これ、新聞記者のセリフですよ。もうチャンチャラ可笑しくて屁も出ない。で、これを聞いた浅香が奮起してしまう。やはりこの監督、まったく「YAWARA!」を理解しているとは思えない。猪熊柔はその気になったら無敵なのだから、常にそれを阻むアクシデントや悩みが用意されねばならない。さもないとただのタニリョーコ物語になっちまうですよ。これはスポ根ものじゃなくてラブコメディなんだ、ということ。それをわきまえないでこの話をやるなんざ片腹痛いことおびただしい。

蛇足。浅香唯は大根だが、この頃は観るに耐えない大根さ具合だったのだね。…念のため、浅香が嫌いというワケではなく、もう少したってからの陽性の演技などむしろ好ましいと思ったものだ。ただしTVドラマで観る彼女のほうが合っているな、と感じたのは確か。

(評価:★2)

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