[コメント] 曼陀羅(1971/日)
時間を捨て逃避することを拒み、あくまで「生」を求めようとする田村亮。それは古代から続く祝祭をもって、時間に逆に絡め取られている岸田森たちよりよほど自由に見えたのだが…。疾走するカメラと渇いた陵辱シーンのみが観どころか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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しかし本屋で、早世した作家たち(三島由紀夫、高橋和己)のコーナーを眺め、最後に万葉集を手にとったあと、刀剣商から刀を買い求める田村からは、死んでいった宗教団体の霊が取り付いたような臭いがし、なんとも納得がいかなかったのだが。
あの岸田のユートピアの胡散臭さは、逃避としか読み取れなかっただけに尚更である。
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