コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 東南角部屋二階の女(2008/日)

おんなの映画である。若者三人のうち一人はしたたかな女、竹花梓であるが、それにもまして絶大なるオーラを放つ香川京子が他の登場人物を完全に食っている。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まだまだ青臭い学生の尻尾を引きずっての池田千尋監督作品ではあるが、処女作にしてこれだけのものが作れることは評価できる。

しかし、その演出やよくまとまった脚本をも超越して、まぎれもなく輝いているのは香川なのだ。贈られた振袖に腕を通し、二階の窓から披露して見せるところなどは意味もなく鳥肌を誘われる。やはり伊達に年を重ねてきたのではない。

付記。竹花が一人で着物の帯を解いてしまい、「あーれー」となってしまうシーンが何故か好きだ。「いかにも」ありそうなリアリティのせいか苦笑を抑え切れなかった。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。