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[コメント] 君が生きた証(2014/米)

これは大人の悲しい条件の物語だ。大人は子供の行為に責任をもたねばならない。大人はそれでも、子供の行動を無条件で受け止めねばならない。そして笑うことすらも奪われた人生においても、その人生を生きねばならない。地獄に晒される毎日であっても、義務と責任を強いられるどん底の生活。悲しいが、それが大人として生きることだ。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







実は息子が事件犯人だった、という結論に到達するまでに不可解さを幾度となくおぼえたが、知ってしまえば「なんだ」ということではある。しかし、それを他者に語ってなおも父親は歌をうたうことを辞めない。ここに大人の、父親の矜持がある。胸にこたえるラストだ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ナム太郎[*]

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