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[コメント] his(2020/日)

TVドラマの前置きを観ていなくとも理解できる平易な語り口だけに放っておけない。この話は何のために語られたのだ。日本伝統の「長いモノには巻かれろ」説で頬っかむりしておけばよいというのか。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







同性愛カップルの一人が、一端別れたのちカムフラージュのように女性と結婚し、ひとり娘までもうける。だが仕事ばかりで家庭を顧みない妻に業を煮やし、夫は娘を連れて元恋人と元におさまるという行動に出る。これはかなり身勝手な行動であることは確かだが、いざ夫が娘の養育権を我が物にせんとして裁判になってしまうと、途中で夫は勝てる裁判を貫かず和解に出てしまう。これでいいのか。なんだか「日本ではこれが限界なんだよ」とか「観客の皆さん安心してくれ。BLのカップルとはこんなに心優しい男たちなんだよ」とか弁解しているさまが見えるようで、どうにもむしゃくしゃする。日本にもLGBT映画ができるようになったかと思えばこの腑抜けぶり、すっかりシラけてしまった。

(評価:★2)

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