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[コメント] 吹けば飛ぶよな男だが(1968/日)

緑魔子ミヤコ蝶々有島一郎犬塚弘と好演を見せてくれる役者は顔を揃えているのだが、如何せん説教臭い活弁がドラマを殺している。あんなものがなくとも映画はちゃんと動くことを知ってのお節介が、山田洋次の思想カムフラージュの手段か。
水那岐

「敢えて神に問う、貧しさは罪か、優しさは罪なのか」とか、「おお若者よ、万国の労働者は汝の同胞だ」などという文句は当時としても陳腐であることを、山田は知っていたに相違ない。それを陳腐と見せることで真っ正直な反発から身をかわしつつ、自らは書きたいことを書いたと自分は見たのだが。

(評価:★3)

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