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[コメント] さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち(1978/日)

剥いてもむいても中身が出てくるラッキョウ珍走星・白色彗星帝国。これがダジャレから生まれたんだから西崎プロデューサー、恐るべしであります。(レビューは甘崎庵さまへの異論(?)も含む)
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







自ら軌道も定めず飛行しつづけ、立ち向かう星は容赦なく破壊してまわる「ガトランティス帝国」こと白色彗星。じつはコレ、SF考証の豊田有恒が「死滅した白色矮星から攻めてくる敵はどうでしょう」と提案したのを、西崎プロデューサーがSFの知識など全くなかったために「矮星なんてのより彗星が自分で飛んでくるほうがカッコいい」と無理矢理押し通した意見なんだそうな。結果的にそれが脅威的なイメージとなってくれたのだから、やっぱり西崎さん只者じゃありません。

ところで、甘崎庵さんの唱えられる「ガトランティス=アメリカ」説。確かにごもっともなのですが、実は名前からのみ推察するとガトランティスは人種ごちゃまぜ国家なのであります。バルゼー提督の他にも、どうやらこれはドイツ臭いゲーニッツ提督、ゴーランド提督。よく理解できないナスカ提督なんてのもいますが、驚いたことに某帝国海軍にその名も高い「トーゴー元帥」なんて人も設定では存在するのです。顔はどんなものか判りませんが、ズォーダー大帝の側近たちのなかに結構いるかもしれませんから、推理してみるのも一興でしょう(笑)。

ともかく、映画として一本最初から創られたこの作品、『伝説巨神イデオン』の湖川友謙を作画監督に、『超時空要塞マクロス』のスタジオぬえをメカデザインに迎えているだけあって、画面は豪華絢爛、当時ラストで本当に泣いてしまう人が出たのも当然といえば当然でしょう…それにしてもあのズォーダー大帝のノドチンコが見えんばかりのバカ笑い、あれだけはどうにかならなかったもんですかねえ…。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)kawa[*] かける 鵜 白 舞 アルシュ[*] 甘崎庵[*]

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