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[コメント] 光の雨(2001/日)

読みやすい歴史本の映画バージョンかと思ったらそれ以上。現代人にも共感できるよう過去と現在がシンクロする。仲間リンチという特異な心理もちょっと共感できる。(アブネー)
レモン汁

連合赤軍の仲間リンチ。明るみに出たのは「軽井沢の別荘たてこもり事件」だけど、そこに至るまでの心理描写がとてもわかりやすく、指揮を取っていた者、従っていた者両者の迷いとか苦しみが伝わってくる。現代人には失せてしまった(であろう)革命願望が戦後ブームとなっていたようだが、大事件を起こした彼らにとっても自分達が向かうべき場所がどこにあるのかはっきりとは見えていなかったんだなあ、と思った。歴史をほんのちょっと学ぶつもりで見たけど、いい意味で的外れたというか、それ以上におもしろかった。ただ、仲間のリンチだけを追って描いていたため、政治的背景などがおおよそ省かれていた。なので、少々分かりづらい部分もあり、残念。

(評価:★4)

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