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[コメント] 小川の辺(2011/日)

原作よりはるかに良い。映像で見る山河の美しさ、支える音楽の優しさ。そして原作でも若干は触れるが、この一大事に向き合うことになった家族の面々(父母妻)の表情をより広く、より深く描写した。映画はメインの物語と同じ位、こちらを描きたかったようだ。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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家に残された3人の家族。主人公朔之助(東山紀之)の父忠左衛門(藤竜也)、母以瀬(いせ:松原智恵子)、妻幾久(きく:尾野真千子)。父と母、父と義娘、母と義娘、特に後者2つの距離間が見事だ。私個人としては、息子の嫁との距離間を学ばせてもらった。

それはともかく、原作にはない3人のシーンをいくつか撮っているが、その中でも3人揃ってクチナシ(と思う)の白い花を見るラストシーンは、白眉と言ってよいだろう。

又、胸に迫ったのは、父忠左衛門がしたためていた文書だ。よく見ると、その題字として‘遺言状の事’と記されていた。

(評価:★5)

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