最近読んだ　アンダーソンの‘森の中の死(’33)’の影響からか、今作の母親がスゴく気になった。

よく見ると殆んどのシーンに母親が映っている。

故郷して、幼馴染み、小学校、遊んだ場所といろいろあるが、根本にあるのは母親だ、と思う。

「秘密警察があの納屋の横で毎日毎日見張っていたよ」という母親。心配げに毎日毎日台所の窓から見ていたのだろう。

逆に今、「ポテトパンケーキを焼こうね」という母親が良い。

母親が存命なくば、誰が故郷など帰るものか、とは私の個人的意見です。