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[コメント] 12人の優しい日本人(1991/日)

議論下手、事勿れ主義、付和雷同、主義なき妥協・・・
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いるいる、こんな人。議論好きで、ディベートしたいがために自分の立場をコロコロ変えちゃう歯科医のおじさんとか、うちの職場のアノ人みたい…。

日本人の嫌なところが巧みに描かれていて、時々むかつきながら観てた。そんなどうしようもない人達の中で唯一真面目に議論しようとしていた相島一之演じる会社員、最初は応援するような気持ちで観てたが、トヨエツの豹変とともに不利な立場に。その事態の変化は面白いのだが、最終的には離婚した妻への恨みという個人的事情から来る主張だったという落とし方はちょっと肩透かし。最初は全員一致で無罪だったところ、彼は議論したいがために有罪に変えたんだから、筋が通らないような。

ま、全体として素晴らしい脚本なのは間違いないけど、もう少し「映画」を感じさせて欲しかったという点で素直に評価しきれない気もする。

(評価:★4)

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