[コメント] アキレスと亀(2008/日)
総じて少年期と青年期はとても素晴らしいのに、中年期、たけし自身が演じると結局いつもの感じになってしまうのがなあ。撮影は全編にわたりよい仕事をしている。
中尾彬と伊武雅刀が芸者(不細工なのがよい)と肩組んで登場するオープニング、継母筒井真理子が真知寿を大杉漣に託して去る姿を捉えたショット、小学校の校門にせり上がっていくカメラ…フレームの使い方が抜群で心揺さぶられる。
少年期と青年期パートには、『監督、ばんざい!』で実験的に作ったジャンル映画が活かされている気がする。三部作では最もたけしが描きたかったことを描けている映画だと思う。こうしてみると、前2作は腕試し的要素が強かった。それにはよい面と悪い面がある。
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