えっ？、プロデューサーが日本人とか、出資に日本企業が入ってたりとかしないの？

極東の島国のある層に向けてマーケティングしたとしか思えないぞ、偶然だろうけど。週末の映画館はその手の客で大賑わい。イギリス本国じゃどういう層に受けたんだろ。

『ブラス』、『フルモンティ』のヒットを受けて成立してしまった、「炭坑映画」を適度にお洒落に、極貧炭坑の描写はそれっぽく、でもそれっぽく止まりで、ビリーの人物造形はどこまでも「女性から見た男の子像」に、主人公には母親がいない、同性愛者の親友、夢破れて主人公に再起の夢を見る中年女性の元ダンサー、そもそもバレエという題材（そもそも、ＢＧＭにＵＫロックと、スタイン・ウォーベックの座・劇判的な音楽を仕様したり、主人公が「踊ること＝バレエへの特性」なんてあいまいさに、制作者はバレエそのものの魅力を描こうとしているか疑問だ）。あざといぞ、狙いすぎじゃー、と言いたい、ああ言いたい。

というか、感動していた同行の女性に鑑賞後「雰囲気だけで気に入ってるんじゃないの？」と言って、睨まれました。