前半部分は猟奇的な情景を描き、観客を圧倒させる。　

　観客はこれではとてもラブストーリーを楽しむことは出来ないだろうと思う。　

　しかしそれでも不自然なくラブストーリーが始まる。　

　観客は違和感を感じることなく、ラブストーリーに引き込まれていく。　　

　おそらくそこには猟奇的な感情を無理やり描いているわけではなく、人間の中に存在する猟奇的な部分を描いているからだと思う。　

　だからこそ彼女の気持ちも分からないではない。　

　一見不自然だが､それは全く不自然ではない、普遍的な恋愛ストーリーでした。

　最後に付け加えとして音楽が良かった。　 　この音楽もまた、観客を感情移入させるひとつの手段でした。