人の気持ちがあまり丁寧に描かれていない気がしました。

主人公・堀越の飛行機に賭ける夢はわかりますが、妻・菜穂子に対する血の通った愛情が感じられません。

一緒にいたい一心で都会に降りてきた結核患者の妻と同室にいながらタバコ吸いますか？　我慢できませんか？　フツー。

飛行機や車といったメカや背景にはとことん大正から昭和の浪漫が感じられるが、人物からはそれが全く感じられません。

ジブリのキャラはいつも同じ顔で、震災から10年、入社して5年という時の経過が全くわからない。

仕事一徹で家庭を顧みない主人公に感情移入できるわけもなく、声優の力量も相まって淡々とした無機質な人物像に仕上がってしまいました。

残念です。