旭川刑務所で刑期を果たし出所してから日常生活に戻るまでの元殺人犯の話。

生活保護を受けながらの職探しで挫折を味わい、収監中に失効した運転免許の一発試験で何度も落ち、自暴自棄になる。

ヤクザの義兄弟を頼って福岡へ行くもソープで勃たず、ヤクザ稼業も苦しいと諭され帰京。

実の母探しも頓挫。

そんな中、ヘルパー見習いの職を得たものの、同僚の悪態に怒りを覚えつつも我慢の末、秋桜の花束を抱え帰宅して死亡。

泣いてくれる人がこんなにいる元殺人犯って、彼以外にいるんだろうか。

心が温まったり、怒りを共有したり、希望が見えてきた途端に奈落の底に突き落とされる展開。

不覚にも落涙した。

長澤まさみの台詞

「撮らないなら(喧嘩を)止めろっ！ それができないなら撮り続けて報道しろ！ どっちもできないからあんたは終わってんだよ」的な発言は格好よかった。

キムラ緑子の台詞

「娑婆は我慢ばかりだよ　でも空は広いって言うよ」