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[コメント] ニースについて(1929/仏)

これが矢張り、『カメラを持った男』(1929)に似ているのだ。いずれも、ドキュメンタリーとは云っても、そう云い難いほどの、かなり作為的な演出が施されている。そしていずれも男性的欲望の露呈に対して真摯かつ忠実な潔さがある。
ゑぎ

 ラストの男根の隠喩はアナーキズムだろうか。そうかもしれないが、カンカン・ダンスのような踊りを踊る女達への視線もそうだが、社会性以上に、『幕間』(1924)でのバレエダンサーのスカートの中をガラスの床下から撮ったシーンのような悪戯っ子的な可愛らしさを感じる。

#『カメラを持った男/これがロシアだ』は本作のカメラマン、ボリス・カウフマンの兄弟(上の兄2人)が作った映画ですね。

(評価:★3)

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