[コメント] パブリック・エネミーズ(2009/米)
やはり見応えがある。一番の見どころは夜の森のシーンかなと思う。森の中のアジト。仲間が殲滅される一連のシーン。夜の闇と機関銃の発砲の光。それにも増して、デップとマリオン・コティヤールが出会い、「Bye Bye Blackbird」にのってダンスするシーンが印象深い。
エンディングも含めて本作はコティヤールが素晴らしい。ちょっとしか出ないが彼女のアパートの部屋も、窓から高架を走る列車が見えるという凝りようで、こういったところでも、彼女のカットの強さを高める配慮が見て取れる。また、映画好きのデリンジャーが映画館で『男の世界』(1934年)を見るシーンがあり、この映画の断片が、またすこぶる美しく且つカッコいいのだが、スクリーンに投影されるヒロイン、マーナ・ロイは明らかにコティヤールのメタファー(というか面影)として扱われており、これもグッとくる。
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