[コメント] ローラーガールズ・ダイアリー(2009/米)
ローラーゲームの女子チームを主題にしたスポーツ根性モノだが、主人公=エレン・ペイジの家族関係、母親=マーシャ・ゲイ・ハーデンが偏執する美人コンテスト、
他にも、アルバイト先のダイナー、親友=アリア・ショウカットとの関係、ボーイフレンドとのラブシーン等々を、上手く挿んで見応えのある映画にしている。
まず、ローラーゲーム周りの描写では、エレン・ペイジが小柄で華奢で、とても闘えるとは思えない、というギャップがいい。チーム仲間ではクリステン・ウィグが一番目立つ良い役。ゾーイ・ベルもデカイので目立つ。バリモアが脇役に徹しているというのも好感が持てる。ライバルのジュリエット・ルイスは、憎々しい面構えは良いのだが、面構え程には悪役としてイマイチ徹底性がない。全般にファイトシーンはもっと痛さを出すべきだろう。コーチ役のアンドリュー・ウィルソンの描写もゆるゆる感が横溢しており、演出に厳格さが足りないのだが、それは、意図されたところだと思う。会場で実況アナウンスをするジミー・ファロンが本作の面白さにかなり貢献している。
徹底性がない、ということでは、恋人オリヴァーの描き方も、良い人に見え過ぎて、プロット展開(ツアー中の振る舞いに起因する展開)を阻害しているように思えるが、畑で鍵を探すシーンにしても、プールでのラブシーンにしても、それ単体ではとも良いシーンで、ドリュー・バリモアの演出の繊細さがよく分かる。
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