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[コメント] 映画 聲の形(2016/日)

小学校時代の描写は、露悪的と云ってよいほど、ワザと見る者の気持ちを逆なでするプロットを入れているのかと思う場面が多く、ちょっとキツイ。一方、子供は時に純粋に残酷だから、これもありかと思う。
ゑぎ

 高校生になった石田は、人の顔が見られない。それを、×(バッテン)で表現するアイデアは直截的過ぎてどうかと思う。

 聾者(唖者ではない)の硝子に、何度かちゃんと喋らせるのはエライが、もっと喋ってもいい。ただし、彼女は場面によって、声に出す、出さない、手話を使う、使わない、を選択していることはよく分かる描き方だ。

 画力は全編さすがのクォリティだが、打ち上げ花火の美しさが一番心に残った。ジャンプ、飛び込み、落下のモチーフの繰り返しでプロットを展開している部分は、原作通りなのかも知れないが、アニメーションとしてはよくあるパターンだ。でも、うまく機能している。冒頭から、石田が川に飛び込みたがるのには意味があるのだ。

 あと、植野みたいな(例えば高校生になっても補聴器をイタズラするような)、徹底したバカなキャラを描くのは、私はいいと思う。最後に「バ」「カ」の指文字をしてくるのだから、ホントに徹底しているのだ。硝子もやり返すのがいい。

 硝子のキャラクターは、こんな人もいるだろうけど、あえて映画で描くべきとは思えない人物像だと思う。多分、この映画は、聾者のヒロインを描きたいのではなく、あくまで、石田を中心とする人物の関係やその変化を描きたいのだろう。にしても、聾者の環境については、ちゃんとリサーチしていると思う。

 ちなみに私の近親者の聾者(女性)は、硝子のキャラクターを最後まで好きになれなかったようだ。勿論、それは、たった一人の感想に過ぎない。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)緑雨[*]

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